Q.入社した経緯を教えてください。
A.高校の卒業と同時に。当時の同級生と2人で入社しました。良きライバル関係であり、相談相手にもなると思い、ともに入社することを決めました。
Q.入社した動機は何ですか?
A.中学生の頃には、大工かパイロットなど手に職のある人間になりたいと思っていました。そもそも大工を夢見たのは、小学生の頃に自宅の増築工事をした際に、大工の仕事に感動し惚れ惚れしたから。そして高校生の頃、通学途中で山下建設の現場を見て、「この家は他の家とは何かがちがう…!」と感じ、この会社に強く惹かれました。
Q.現在はどのような仕事をしていますか?
A.統括棟梁として、材木の仕入れから加工、現場への送り出し、施主様、設計士との打ち合わせなどまで、全現場の統括をしています。
Q.仕事をしていて、どのような時に
やりがいを感じますか?
A.どんなに小さな問題でも、皆で集まり協議している時。1/1のモックアップ(=原寸模型)をつくり、設計士と打ち合わせしているときは、胸が熱くなります。
Q.感動エピソードを教えてください。
A.日々「来たときよりも美しく」をモットーに仕事をしていますが、今では、後日「あれもこれも、綺麗にしてくれてありがとう」と、ほとんどの施主様から声をかけていただくようになりました。感動というより、ほんの少しの気遣いが良質なご縁づくりを叶えてくれているのだな、と身にしみたエピソードです。
Q.会社の良さ、魅力は何でしょう?
A.先代が教えてくれた「物づくりの楽しさ」ですね。
それ以外はありません。
Q.将来の夢を教えてください。
A.仕事では、先代の木に対する思い、技術、知識を後世に残していくこと。プライベートでは、海が好きなので、海が見える家でのんびりとワインを呑んだり、たまに船で沖に出てトローリングすることなどでしょうか。夢は尽きないですね
Q.現在、就職活動をしている人に
ひと言アドバイスをお願いします。
A. 何事も「基礎」が大事です。基礎を知らずして仕事をしていると、大問題になります。大工であれば、実際に原木(丸太)に触れ、匂いを嗅ぐこと。一見当たり前のことのようですが、今の職人や設計士の多くは原木を目にする機会がほとんどなく、あらかじめ四方加工・製材された木材に触れることがほとんどです。これは、最終的には基礎を知らないのと同じこと。木の状態を理解し、木の声を聞ける職人でなければ、良い図面も描けません。